今回はスシローのCMについてです。
余計な文字やナレーションを極力省いているため、いつものようなログは、今回はありません。
最初から最後までお寿司のアップ映像が流れ、完全に映像で勝負しているCMです。
次から次へと流れるおいしそうなお寿司のアップ映像。
その途中に消費者の心理に深くかつ無意識に記憶される、小さな仕掛けがあったことにみなさんはお気づきでしょうか。
お寿司が横にスライドしているところでスピードに緩急がついています。人の脳は一定のスピードに慣れてしまうと、スピードの変化に対して理性が追いつきません。理性が追いつかないということは、それが理性のシェルターを突破し、感情の領域に入り込んでいることを意味します。
そして最後に「スシロー、スシロー」の声。これは2回という回数がポイントです。1回だけではインパクトに欠け、3回以上だとしつこい感じを与えてしまいます。また「スシロー」の言葉はこれ以上文字数が増えると語呂がわるくなります。最後の音が伸びていることも抵抗感を緩和する効果があるといえるでしょう。
CMを流す時間帯を就寝前の時間にしぼっていることも見逃せない点です。
CMの仕掛け以上に購買を促している存在は、まぎれもなく私たちの食欲だからです。
この記事を書いている私の食欲も、いつも私自身より外食産業の味方をするので困ったものです…。
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