爽やかな山道をフォルムのカッコイイスポーツカーが颯爽と走りに抜けます。自動車のCMは見るもののに、カッコイイ車のハンドルを握り、助手席にカワイイカノジョを乗せ、颯爽と大自然の中を走り抜ける自分のイメージを焼き付けます。得てして車のCMというものは、スピード感を前面に押し出してくるものです。
しかし、いざ高いお金を支払い車を購入して、遠出で壮快な走りをしようと思っても、実際には国の速度規制下にあり、景色が良い場所、特に長い一本道には必ず速度測定のパトカーが潜んでいます。
ドライバーの皆さんの夢を壊したくはありませんが、CMで見たカッコイイイメージどおりには、なかなかいかないものだということを、少しだけ覚えておいてくださいね。
そのCMは何の意図で作られているか。そのCMを見て視聴者はどのように影響を受けるのか。主に筆者の主観によってTVCMを徹底解剖してみようという試みです。当ブログの趣旨はあくまでCMの分析と考察であり、関連する商品やサービスの購入を促したり、品質を保証するものではありません。したがって、それらによる消費者のいかなる損害にも当方は責任を負うことはできません。
2014年9月18日木曜日
2014年1月18日土曜日
あいうえお高いつゆやけど
創味のつゆのCM「シズル」篇についてです
【CM引用始】
♪ あいうえお高いつゆやけど~
♪ かきくけ後悔させしまへん~
♪ さしすせ創味のつゆおいし
【CM引用終】
CMタレントは安田 美沙子さんです。数え歌になっているこのCM、注目すべき箇所はいきなり最初にあります。
「あいうえお高いつゆやけど」
長く続く不況の中で売る側も買う側も安くして当たり前という価値観が 定着しています。消費者は少しでも安い品をもとめ、日々商品を吟味し価 格を比較検討しています。当然、消費者は安さを求めてスーパーに買い物 に行きます。
ところがこの場合売る側が最初から自分で「高い」と宣言しています。 初めに「高いけど良い品なんですよ」とCMでインプットされるため、消費者もこの商品に安さを求めないようになるのです。
それどころか、実際に店頭に並んでいる価格を見て「高いってきいてい たけど、これくらいなら買ってもいいかも」と感じるはずです。最初に高 いと聞いていたので、安く感じでしまうのです。
寒さがこたえる時期に、暖かさをお金で買いたいという心理も重なり、 こうして一本のだしが、めでたくレジを通過するわけです。
価格競争から脱却する上手な作戦だと思いました。
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