そのCMは何の意図で作られているか。そのCMを見て視聴者はどのように影響を受けるのか。主に筆者の主観によってTVCMを徹底解剖してみようという試みです。当ブログの趣旨はあくまでCMの分析と考察であり、関連する商品やサービスの購入を促したり、品質を保証するものではありません。したがって、それらによる消費者のいかなる損害にも当方は責任を負うことはできません。
2015年5月24日日曜日
2015年5月17日日曜日
館内放送「シーセンシーセン」
実は今回取り上げるのはCMの中身ではありません。冒頭の「シーセンシーセン」という短いフレーズ、これがポイントなのです。
多くの方がお気づきのとおり、これはピンポンパンポン♪というデパート館内放送の短いメロディです。
見る人に「なんだろう?」と注意を喚起します。しかも災害警報のようにマイナスのイメージを持っていない注意喚起です。「はい、ちょっと注目」程度の軽い感じがしますね。
また、このブログで何度も出てきた【聴いたことがある曲】の効果もあるでしょう。詳説はここでは省くことにします。
冒頭に定番の短いフレーズを入れるCMは、本編を何度も放送するのと違って飽きがきません。ですから、本編を別のCMに作り変えても、いつまでも冒頭は使い回しができ、年季が入れば入るほど視聴者に親しみを持ってもらえるものに成長していくのです。
2015年5月14日木曜日
ゲッツ!でピンポ!
ダンディ坂野さんの持ちネタ?の「ゲッツ!」と、このCMの「ピンポ!」、共通するのはそのリズムです。どちらもリズムは ”タンタ♪”になります。
CMは15 or 30秒の短い時間でイメージを全て伝え切らなくてはいけません。つまり瞬間に全てを出し切るという意味において、ダンディさんのシンプルな芸風が功を奏したといえます。
ネタ番組では若干パンチの弱いゲッツですが、時と場所が変われば、意外と瞬発力のあるネタであるという見方もできるのです。
結構、褒めすぎた気もしますが、褒めることこそコマーシャルの原点ではないでしょうか。
2015年5月11日月曜日
職人気質が褒めるお茶
ナレーションの通り「板前さん100人に聞きました」という設定です。
いかにも口数の少なそうな職人気質の板前さんが、思わず「うまい…」と呟いてしまうほどおいしいということを宣伝しています。
さらに視聴者の頭の中では、滅多に褒めない人の口から「うまい…」という言葉が漏れたというイメージが生み出されます。滅多に褒めない人というイメージを生み出すための、板前さんの起用なのです。
あえてセリフを削ぎ落とすことによって演出している静けさも、緑茶のイメージに合っているいえるでしょう。
2015年5月10日日曜日
チョウドイイ⊿□という名詞
ネイティブが発音する「チョウドイイ」。
少し微妙なイントネーションがこの「チョウドイイ」を名詞化しています。
この文字で書いたチョウドイイの浮かび上がった感覚を音で感じるといったところでしょうか。
また、芸者さんを登場させたことで日本であることを見るものに意識させ、日本のインフラにフィットしていることをアピールしています。
見ていてイヤミがなく全体としてスッキリとした印象を受けます。
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